こんにちは。
外国人が日本に来て、まず行く都市といえばもちろん「東京」ですね。そしてその次に日本の古都である”京都”へと向かうことが多いと思います。
タイに行く旅行者も同じように、まずは「バンコク」。それから世界遺産であり古都である「アユタヤ」を観光される方が多いのではないでしょうか。
タイの歴史を知るにはまず、アユタヤから。
ということで、今回は私が実際にアユタヤで遺跡巡りをしてきた体験談について紹介していきます!
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【そもそも..】アユタヤとは?
アユタヤはバンコクより北に80kmほどのところにある町です。かつてはアユタヤ王朝の都だった町で、タイの古都と言えます。
王朝時代の遺跡が現在も残っており、1991年には世界遺産に登録されました。
約400年もの間、繁栄した王朝でしたが最終的には1767年にビルマ(現在のミャンマー)によって滅ぼされました。
ビルマ軍はアユタヤを侵攻した際に、建造物や石像も徹底的に破壊したので、首のない仏像やボロボロになった建造物が残っているのです。実際に遺跡を間近で見ると、戦いの激しさが垣間見えます。
また、アユタヤの遺跡群の周りは川に囲まれています。これは敵の侵攻からの防御網として、運河を作ったためです。遺跡巡りをしていると、幾度となく道を川に阻まれたのも納得です。
木に取り込まれた仏頭で有名な”ワット・マハタート”の遺跡へ!!
それでは、アユタヤの遺跡を巡って行きましょう!
まずはここ!「ワット・マハタート」です。アユタヤと言えばこの景色ですね。
アユタヤ遺跡群の中でも一番観光客が多かったです。日本人の団体ツアーも見かけました。崩れ落ちたレンガの壁や廃墟になった寺院があります。
ここの受付では、6箇所の寺院の入園料がセットになった1日券も売っています。1日で4箇所以上巡るならお得かな〜という感じです。
ここで特に有名なのは、木の根元に取り囲まれた仏頭です。この写真は多くの人が知っているのではないでしょうか。
なぜ仏頭がこんな風になっているかと言うと、昔ビルマ軍が侵略してきた際に寺院を徹底的に破壊していきました。
そして、タイ人が強く信仰している仏像さえも壊していくのです。木の近くにあった仏像の首が切られ、落ちた仏頭はそのまま放置されました。
木の根元に転がり放置された仏頭は、木の成長と共に取り囲まれ、現在の姿になりました。
ここに行く時の注意点が一つあります!
タイでは仏像に敬意を払わなければいけません。それはここの仏像も同じく。
写真は撮って大丈夫ですが、仏頭を上から撮るのは失礼に値するので、低い位置から写真を撮りましょう。立って写真を撮っていると、警備員の人に注意されます。
また、ワット・マハタートは木に取り囲まれた仏像だけでなく、もちろん広い遺跡内を歩くことができます。オレンジ色のレンガでできている遺跡は歴史を感じます。
そしてここにある仏像を見てみると、首のない仏像ばかりということに気が付きます。ビルマ軍が破壊していったそう。当時のアユタヤの人達からすると、自分が信仰している仏像や寺院が徹底的に破壊されていく光景は、とても悲惨なものだったのでしょう。
現代に残る遺跡の美しさと共に、戦いの恐ろしさをも同時に感じさせます。
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【まるでRPGの世界!!】アユタヤ遺跡”ワット・プラ・シー・サンペット”を歩いてみました…!
「ワット・マハタート」のすぐ横にあるのは「ワット・プラ・シー・サンペット」です。
こちらも人気の遺跡です。アユタヤでの時間があまりない方は、とりあえず「ワット・マハタート」と「ワット・プラ・シー・サンペット」を見に行ってください!
この二つを見ることができれば、大まかにアユタヤの雰囲気は感じられるでしょう。
「ワット・プラ・シー・サンペット」のシンボルは、3基の巨大な仏塔です。
ここにはトライローカナート王という王や、王子達の遺骨が納められていたらしいです。アユタヤ王朝で最も重要な寺院です。
ここの景色もすごいんです!まるでRPGの世界。冒険心が溢れ出てきます。ドラクエやファイナルファンタジー、ゼルダの伝説に出てきそうです。というかきっと出てますよ(笑)
仏塔にはラスボスがいそうな雰囲気です。是非、ご自分の目で確かめてみてください!
【2大遺跡の次は..】アユタヤ一巨大な涅槃仏像を見に行こう!
アユタヤの2大遺跡を見た後は、巨大な涅槃仏像の元へ行きましょう。
『ワット・ロカヤ・スターラーム』というところです。英語だと「リクライニングブッダ」です。そう聞くと急に親近感が湧きますが、立派な仏像です。
ここは広大な草原のようなところに、巨大な涅槃仏像が横たわっています。入園は無料で、24時間自由に見て回ることができます。
仏像は高さ5m、全長28mという大きさ。アユタヤ内にいくつか涅槃仏像がありますが、一番大きい涅槃仏像のようです。
注目するのは涅槃仏像の表情です!
とても穏やかな表情をしていて、にこやかです。見ていると、何か落ち着きます。
なんだか全てを許してくれるかのような表情です。柵や仕切りもないので、近くまで行けるというのもすごいですよね。
そしてここは、涅槃仏像だけではありません。ここにも遺跡が残されているのです。上記2つの遺跡に比べると、規模は小さいですが観光客は少なめなので、ゆっくり写真を撮ったり、歩き回れるというのも特徴です。
夜はアユタヤ遺跡は綺麗にライトアップされます!
ほとんどの遺跡は18時頃に閉園するのですが、19時頃からはライトアップが始まります。もう閉園してしまっているので外側からなのですが、遺跡のライトアップを見ることができます。昼間とはまた違った雰囲気。神秘的な光景です。
多くの観光客も、ライトアップを見ようと遺跡が閉園してからも周りで待っています。
おすすめは夕日に照らされる遺跡を歩き、そのままライトアップを見ることです。
カンカンの太陽に照らされる遺跡からオレンジ色の夕日に照らされる遺跡、そして暗い中に浮かび上がる遺跡と、1日の中で徐々に移り変わる3つのシーンを楽しむことができます!
閉園してからもこんな楽しませ方をしてくれるなんて、素晴らしいですね。アユタヤはバンコクに比べると田舎町なので、正直夜はあまりすることがありません。遺跡のライトアップをゆっくりと見て、旅行中に一息入れるのも良いでしょう。
アユタヤ遺跡は『泊まり』で行くのがおすすめ!
タイに行かれる方は、ほとんどがとりあえずバンコクに降り立つと思います。
アユタヤはバンコクから80kmしか離れていないので、アユタヤ中心部の遺跡巡りだけであれば日帰りでも充分観光可能です。
事実、バンコクから日帰りで観光される方が多いようです。
しかし、慣れない移動に思わず時間がかかったり、遺跡の夕景やライトアップを見れるので、できればアユタヤで宿泊することをおすすめします!
1泊すれば主なところは確実に見て周れるでしょう。
また、アユタヤ内での移動は自転車がおすすめです!
町にはレンタサイクル屋がいくつもあるので、そこで安く自転車を借りられます。中心部の遺跡だけであれば、自転車で周ると半日で観光可能です!
日帰り等で時間がない方は、トゥクトゥクやタクシーに乗るとスムーズです。
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まとめ
日本人からも、観光地として絶大な人気を誇るアユタヤ遺跡。
アユタヤ遺跡と言ってもたくさんの遺跡や寺院があるので、行きたい場所をリストアップして周りましょう!
今回の記事に書いた3箇所は特におすすめなのでマストです!
アユタヤの遺跡は、ただ眺めるだけではなく、自分の足で歩いて遺跡を感じることができるということが魅力だと思います!
崩れているレンガの土台や仏像。自分の足で踏みしめて感じるものがあります。
次の連休は、アユタヤを歩いてタイの古都へ思いを馳せてみては如何でしょうか?