インドと言えばヒンドゥー教やイスラム教、ターバンを巻いたシーク教徒など沢山の宗教が混在する国ですが、チベット仏教の僧院も数多く存在するのはご存知でしょうか。

ダライラマ14世が亡命して以来多くの仏教徒の住むダラムサラなどが有名ですが、さらにヒマラヤの奥地にも多くの僧院が存在しています。

標高4000メートル近い高山部にあるチベット仏教地区では、厳しい自然環境の中で独特の文化を残しています。

山脈部で伝わってきたチベット仏教の雰囲気を体験するのには素晴らしい場所です。

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インド”スピーティ渓谷”への行き方

ヒマラヤ山脈の中にあるスピーティへは、バスかジープタクシーを使った陸路で行きます。しかし、冬の間は雪で覆われ、例年5月までは陸路での移動が出来ません。短い夏の間だけ道が開通されます。

道が開通するのは、例年5月15日頃ですが、冬場の道の損傷具合によって変わります。

スピーティへ行くには、シムラかレコンピオという集落からバスかジープに乗りますが、事前に特別な入域許可の取得が必要です。

政府の発行する許可証を手に入れる為には平日の決まった時間に役所で申請しないといけません。

個人での取得も可能ですが、旅行代理店を見つけて代理申請を頼むのが簡単でした。

バスで行く場合、だいたい14時間から18時間くらいかかります。(道の状態による)

綺麗に舗装された道があるわけでなく、バスだとやっと一台通れるくらいのギリギリの山道を進みます。体験したことがないくらい、ものすごく揺れます。

ジープで行くと多少楽ですが、それでも10時間はかかるので、かなり覚悟しなくてはいけません。

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到着しても高山病は続きました…。私が行なった高山病の対処方法

スピーティ渓谷は標高が3000m以上あります。スピーティに到達するまでに、標高約5000mの峠を通らないといけません。

私は道中から深刻な高山病でした。

そのため、道中の景色などを楽しむ余裕はありませんでした。

現在のインドではビニール袋の使用が禁止され、気分が悪くなってもエチケット袋が手に入らないので、旅に出る前にビニール袋を多めに用意した方が良いです。

バスは1日1便なので、体調が悪くなっても降りることが出来ません。

さて、高山病対策としては”ダイアモックス“という薬が有効です。

日本では処方箋が無いと手に入りませんが、インドでは一般的な薬局で販売されています。

高山病は非常に危険なので、ダイアモックスや酸素ボンベなどは手に入れといた方が良いでしょう。

ただ、私の場合は高山病対策はダイアモックスでは足りませんでした。

私の場合は車酔いも酷いため、錠剤を服用していても嘔吐してしまい、かなり深刻な症状になってしまいました。

スピーティに到着してからもほとんど立ち上がれないような病状が続いてしまい、到着の翌日にカザにある公立病院に行きました。

インドの病院の医師は日本と違いハッキリ「どこが悪い?」「何をして欲しい?」と聞きます。

本人が希望しない限り、「とりあえず検査」とはなりません。

私の場合、「とにかく嘔吐を止めるを点滴して欲しい。」と希望があったので、すぐに注射をしてもらって即回復に向かいました。

それから、処方されたダイアモックスを一日2回服用して、2日程度で歩けるようになりました。

政府系の病院に行きましたが、受診料は無料で、薬代で400円くらい払ったと思います。

インドでは富裕層向けの病院以外はとても安いので、体調を崩した時には無理をせずに病院に行った方が良いと思います。(特に高山病は死亡のリスクがあります。)

ヒマラヤの透き通った空気と美しいカザの街並み!

カザはとても小さな集落で、小さなマーケットといくつかのゲストハウス、学校や病院がある程度の最低限の町です。

町の中ではほとんど車も走っていません。

圧倒的な空気の美しさが本当に魅力でした。

インドを旅したことのある人なら分かると思いますが、特に北インドではどこまで行っても圧倒的な人のエネルギーの強さで疲れてしまいます。

特に観光地ほど、喧騒と大気汚染が深刻で気が休まりません。スピーティ内は全くインドらしさを感じず、気持ちが解放されました。

カザは小さな町なので散歩をすることがメインの楽しみになります。

お洒落なカフェなどもありません。スピーティは高山で農作物が豊富に取れる場所ではないので、食事はとてもシンプルな料理が多いです。

道端で食べるパコラ(インド風天ぷら)や、チャイ(ミルクティ)など、特別ではない料理ばかりですが、空気が綺麗な場所と言うだけで何倍も贅沢に感じました。

カザにあるチベット僧院(ゴンパ)

私が滞在したのは、スピーティ渓谷内のカザと呼ばれる小さな町です。

本当に小さな町ですが、スピーティ内では一番人口の多い集落だと思います。

カザ内にもゴンパと呼ばれる僧院があります。

滞在中何度も訪れましたが、朝のお祈りの時間に参加させて頂きました。

僧院では大人の僧侶数人に対して、子供の修行僧が40人近くいました。

私が訪れた時には、ちょうど一番高い位の僧侶が他の僧院に行っていていなかったのですが、その時にいた僧侶が案内をしてくださいました。

僧侶は、どうしても片言の英語しか話すことが出来ず、残念ながら詳しいお話を聞くことが難しかったのですが、とても親切に対応してくださった事が嬉しかったです。

スピーティは考古学的にもとても貴重な遺跡なんです!

スピーティは古代のヒンドゥー教の遺跡とチベット仏教の遺産が両方残った考古学的に貴重な場所です。

多くのゴンパ(チベット僧院)はヒンドゥ教徒によって破壊され、現在あるゴンパの多くは新しいものですが、奇跡的に残った古い僧院もあります。

タボのゴンパ

タボへはカザから来るまで1時間くらいかかりました。

西暦996年に建てられたタボ・ゴンパは少し離れた場所にあるため、ヒンドゥー教の勢力が強くなっていた時代でも壊されずに残っていました。

中に入ると、とても鮮やかに描かれた壁一面の仏教画が残っています。

仏教の5色が使われた鮮やかな絵は、当時カシミール地方から連れてきた画家が描いたものです。メインの仏像は黄金に輝いていました。

タボのゴンパの中は写真の撮影が禁止されています。

訪れた人しか見れない最高の仏教芸術でした。

古代のロックアート

タボのゴンパから3キロくらい離れた場所に小学校がありました。

学校の敷地内にはリンゴ園があるのですが、その場所は古代のロックアートの宝庫です。

そのロックアートは千年から2千年前に描かれたものと言われています。

インドの中心部ではすでに文明が発展して書籍が書かれている時代ですが、ヒマラヤ山脈の中の原住民はまだ申し訳ない文字を書く文化を学んでいませんでした。

石に原始的な絵を描くロックアートはヒンドゥー教徒によって書かれたものです。

高度な文化を持った仏教徒によって建てられたゴンパのすぐ近くに、原始的なヒンドゥー教徒の残した絵が残るスピーティ。

とても神秘的ですよね。

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まとめ

なかなか行けない秘境ですが、知れば知るほど興味が尽きない場所スピーティ。

私も数年前に一度訪ねて以来行く機会がないのですが、思い出しながらとても行きたくなりました。

行きにくさから便利な現代文明の発展が遅れた秘境は、不便ながらも豊かな心を思い出させてくれます。

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yuka

yuka

ヨガをするためにインドに来て、そのまま住みついてしまいました。現地の人と触れ合う旅が好きで、インドを拠点に国内海外旅をしています。