アメリカのユタ州とアリゾナ州の州境にある人工湖「パウエル湖」を中心に、半径230kmの地域は『グランドサークル』と呼ばれています。
多数の国立公園・世界遺産・州立公園・モニュメントなどがその中に含まれ幻想的な風景が広がっている素晴らしい場所…。
今回は、実際に私が訪れたルートをもとに『一生に一度は訪れたい!』と思うような圧倒的な絶景スポットを紹介していきます!
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私が訪れたグランドサークルの回り方
1日目:ラスベガス到着
2日目:グランドキャニオン国立公園
3日目:グランドキャニオン国立公園
4日目:ホースシューベント、アンテロープキャニオン
5日目:モニュメントバレー国立公園
6日目:アーチーズ国立公園
7日目:ブライスキャニオン国立公園
8日目:ザイオン国立公園
9日目:ラスベガス到着
10日目:ラスベガス観光
グランドサークルは「ユタ州」「アリゾナ州」「コロラド州」「ニューメキシコ州」の広範囲に渡り、全ての州を通りながら回るなら少なくとも10日間〜2週間くらいは必要でしょう。
グランドサークルを巡るにあたり、拠点となる都市はいくつかありますが、おすすめは「ラスベガス」です。
大自然の旅の始まりと終わりにエンターテイメントの街、ラスベガスの非日常も味わうことができ、日本からのアクセスも良いため効率的に回ることが出来ますよ!
グランドサークルを回るにはアメリカ国立公園年間パスポート(America the beautiful)を購入するのがおすすめ
グランドサークルを回るならアメリカ国立公園年間パスポートを買うのがおすすめです!
車で国立公園内に入る際、一台につき20ドル〜30ドルの入園料がかかります。
国立公園を4つ以上回る人はアメリカ国立公園共通の年間パスポートを購入した方がお得!
回れば回るほどコストを抑えることができるので、購入するようにしましょう♪
料金 | 80ドル |
購入方法 | 各国立公園の入場ゲートで年間パスポートを購入したいと伝えれば購入可能。または、オンラインからでも購入できる。 |
有効期限 | 購入した月から12ヶ月後の月末まで |
1日目:ラスベガス到着
ラスベガス空港でレンタカーを借りたら、ラスベガスの街で1泊して、明日からの長距離ドライブのためにしっかり睡眠をとっておくことをおすすめします!
ラスベガス中心のホテルはどこも規模が大きく、駐車場から部屋に行くだけでも時間がかかり、迷子になったりと大変です。
到着日は寝るだけという人は、ラスベガス中心のホテルではなく、少し離れたところのホテルやモーテルの方が駐車場が無料だったり、移動に時間を取られる心配もありません♪
時間があれば、長距離ドライブに備えて、近くのスーパーで水や食料などを買っておくと良いでしょう。
何もない広大な大地をひたすら走るので、特に水は多めに積んでおくと安心です。
2日目:ラスベガス出発 → グランドキャニオン国立公園
ラスベガスを出発したら、目指すは「グランドキャニオン国立公園(Grand Canyon Nathional Park)」!
その途中にある「ルート66」も見逃せないスポットです。
ルート66は、シカゴとサンタモニカを結ぶ大陸横断道路で、古き良きアメリカが今もなお色濃く残る、映画のような楽しいドライブルートです
。映画「カーズ」のモデルになった街としても有名です。
ラスベガスを出発して広大な大地を走ること約5時間で「グランドキャニオン国立公園」に到着します!
グランドキャニオンは、コロラド川の侵食によって出来た渓谷で、主に南側のサウスリムと、北側のノースリムの2つのエリアに分かれています。
国立公園内はとてつもなく広く、1日ではとても全てを回ることは出来ませんので、出来れば1泊以上して、朝日から夕日までグランドキャニオンの景色の変化を思う存分楽しんでみてはいかがでしょうか。
到着は、日が沈む前にしましょう。グランドキャニオンの夕日は見逃せません!
3日目:グランドキャニオン国立公園
グランドキャニオンの朝日も大変美しいので、早起きをして朝日を見に行きましょう。
日の出が近づいてくると沢山の人で混雑するので、日の出の30分〜1時間くらい前から行って良い場所を確保しておくと良いでしょう。
もしかしたら、こんな可愛らしい鹿の親子にも遭遇できるかもしれませんよ♪
4日目:ホースシューベント → アンテロープキャニオン
グランドキャニオンから車で約2時間半。
アリゾナ州のペイジにある「ホースシューベント(Horseshoe Bent)」は、コロラド川が大地をえぐって出来た自然の造形美です。
その名の通り、馬の蹄の形をしていることからこの名が付けられました。
車で行くことが出来るのは、ホースシューベントの1.2km手前まで。
駐車場に車を停めたら、赤土の未舗装道を約15分歩きます。
7〜9月の夏の時期に行く場合は、強烈な日差しと照り返しで灼熱地獄となるので、十分な水分と帽子、サングラスなどを忘れずに!
未舗装の砂の道を歩いて行くと、突然窪んだ地面が見えてきます!
手付かずの自然が残されているホースシューベントですが、柵や手すりなどは一切ないため、今までに死亡事故も起きています。
高所恐怖症でなくても足がすくむほどの断崖絶壁ですので、くれぐれも気をつけて観光してください。
ホースシューベントから車で約10分ほどで、「アンテロープキャニオン(Antelope Canyon)」に到着です!
アンテロープキャニオンには、「アッパーキャニオン」と「ロウアーキャニオン」がありますが、初めて行く人や歩行に自信のない人は「アッパーキャニオン」がおすすめです。
アンテロープキャニオン一帯は、原住民族ナバホ族の居住区内のため、勝手に入ることは出来ません。
見学する際はナバホ族のガイドによるツアーに参加しましょう。日本から事前に予約をしなくても現地で申し込むことが出来ます。
ナバホ族のガイドの方が写真の撮り方を教えてくれたり、様々な形に見えるアングルで撮ってくれます。
時間帯によっては、渓谷の開口部から太陽の光が差し込む”光の光線”が見れたり、幻想的な大自然の芸術に感動してカメラのシャッターが止まりません!
モニュメントバレーのように見えることから「ミニ・モニュメントバレー」という名前がつけられたそうです。
ホースシューベントとアンテロープキャニオンの観光後は、ホテルやモーテルが多くあるペイジの街に宿泊するのがおすすめです。
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5日目:モニュメントバレー国立公園
ペイジの街から車で約2時間。
まさにアメリカ西部!といった赤土の大地が広がる「モニュメントバレー(Monument Valley)」は、現在もナバホ族が生活するアメリカ最大のインディアン居留地です。
モニュメントバレーで初めて撮影されたジョン・フォード監督の『馬車道』をはじめ、数多くの映画のロケ地として有名になりました。
その中でも、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』でフォレストが走るのをやめた場所「フォレスト・ガンプ・ポイント」は163号線を少し北上したところにあります。
モニュメントバレーでの一押しホテルは、「ザ・ビュー・ホテル(The View Hotel)」です。
このホテルの最大の魅力は、何と言ってもモニュメントバレーを独り占めできる最高の眺望!
この絶景体験は一生忘れられない思い出となるはずです。
部屋のバルコニーからは眺めるモニュメントバレーのサンセットは最高に贅沢な時間です。
向かって一番左が「レフトミトン」真ん中が「ライトミトン」です。
岩がまるで手袋(ミトン)のように見えることから、この名前が付きました。
ホテルのラウンジからでもモニュメントバレーを眺めることが出来ます。
モニュメントバレーのオフロードはレンタカーでも乗り入れが可能なので、巨大な岩の周りを周遊すると迫力満点な景色を目にすることが出来ます。
「スリーシスターズ」と呼ばれる岩は、”姉妹”ではなく”修道女”の意味で、岩がベールを被った修道女に見えることからこの名前で呼ばれています。
最も高い岩は256メートルあり、これは高層ビル60階前後と同じぐらいの高さです。
「エレファント・ビュート」は、その名の通り、巨大な象のように見える岩も見ることが出来ます。
モニュメントバレーに泊まったら、日の出を逃してはいけません!
本当に息を飲むほど美しく、地平線から少しずつ姿を現わす太陽と刻々と変わる空の色のコントラストはとても神秘的です。
6日目:アーチーズ国立公園
モニュメントバレーから車で約2時間半。
ユタ州にある「アーチーズ国立公園(Arches National Park)」に到着です。
アーチーズ国立公園は、モアブの町から約8kmのところにあるため、宿泊はモアブの町が良いでしょう。
1971年に国立公園として指定され、園内には2000以上の自然に出来た砂岩のアーチがあり、数多くのトレッキングコースも魅力的です。
数あるアーチの中でも一番美しいと言われる「デリケートアーチ」。
ユタ州のシンボルとも言えるこのアーチは、車のナンバープレートにも描かれています。デリケートアーチを間近で見るには、往復4.8km(約3時間)のハイキングトレイルを歩かなくてはいけません。
滑りやすい岩肌や坂道だけでなく、夏の時期となれば地面からの照り返しで猛烈な暑さになるので、十分な水や日差し対策は必需です。
このハイキングトレイルを達成したら、そこには息を飲むほど美しい絶景が待っています!
7日目:ブライスキャニオン国立公園
アーチーズ国立公園から車で約4時間半、「ブライスキャニオン国立公園(Bryce Canyon National Park)」は、ユタ州南西部に位置しています。
さまざまな色と太さの、高く細い奇石が集まっていて、まるで地球上ではないような感覚になります。
ブライスキャニオン国立公園には沢山のトレイルコースがあり、本当の魅力を堪能するにはハイキングは欠かせません。
ブライスキャニオンの谷を埋め尽くすフードゥーと呼ばれる奇石の間を縫って歩くと、迫力のある景色を体感することが出来ます。
ブライスキャニオンはオレンジ色の岩石とグリーンの植物の色のコントラストも大変美しいです。
8日目:ザイオン国立公園
グランドサークルの最後の国立公園、ユタ州南部にある「ザイオン国立公園(Zion National Park)」は、ブライスキャニオン国立公園から車で約1時間半。
岩と緑が調和した自然豊かな国立公園で、アメリカの国立公園の中でも大変人気があります。
「ザイオン(Zion)」とはヘブライ語で「聖域」という意味を持ち、何百万年かけた侵食によって形作られた独特な岩山は、公園に入った途端、神々しくそびえ立っています。
トレッキングコースを歩けば、珍しい野生動物にも出会えるかもしれません!
ザイオンキャニオン国立公園は、今までのグランドサークルで行った国立公園の中でも一番緑が多く、川も流れ、乾いた大地のオアシスという感じです。
岩だけでなく、四季折々の植物や花も見せてくれるザイオン国立公園は、ホッと落ち着く場所です。
9日目:ラスベガス到着
ザイオン国立公園を出たら、グランドサークルの始発ラスベガスに向けて出発します!
到着は夜がおすすめです。
砂漠の彼方に突如現れる煌びやかなネオン光るラスベガスが見えてきたときは、やり遂げた達成感がこみ上げてきますよ!
グランドサークルの旅を終えた後は、カジノに挑戦するのもよし!ホテルのプールでのんびりするのもよし!アウトレットでショッピングなど、ラスベガスで思う存分遊び尽くしましょう♪
10日目:ラスベガス観光
カジノ、ショー、夜景、絶叫アトラクション、ショッピングなど、ラスベガスでは色々な遊び方ができるので、旅の最後の夜に最高の思い出を残しておきましょう。
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まとめ
大自然の宝庫「グランドサークル」の旅は、自然が生み出した驚異的な景色を間近で見ることができ、一生忘れることの出来ない思い出となることでしょう。
今回紹介したエリア以外にもグランドサークルには見所が沢山あります!
人気のパワースポット「セドナ」や巨大な人造湖「レイクパウエル」など、旅のスケジュールに余裕があれば、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。