世界には有数の世界遺産があり、時間の許す限り自分の目で見る事ができるのは一体いくつだろうと日々考えています。
「世界遺産を観に行きたい!」と旅先を決めるのも良いと私は思います。
誰しもが一度は耳にした事があるであろう『タージマハル』
年間に数百万人が訪れるインドを代表する世界遺産になります。
背景には愛の結晶の物語が・・
今回は、インドを代表する世界遺産『タージマハル』へ実際に行った感想や体験を紹介していきます!
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タージマハルのある《アーグラ》へのアクセスは鉄道がおすすめ!
旅のスタートはデリー駅。
デリーといえばインドの玄関口としても有名な都市でデリーを経由して次の目的地へと向かう旅人で溢れる街。
今回は女子の二人旅、観光に訪れた時期は日中40度近くまで上がる6月。
なるべくハードな移動は避けて安全面を考慮した結果、ガイドブックなどでも取り上げられている鉄道を利用してアーグラへと向かいました。
時刻は、ニューデリー駅発6:00 ー アーグラ・カント駅着7:57
列車名は、『12002 Bhopal Shatabdi Exp』
びっくりしたのはその金額…。
なんと料金1人2100円!!!!!!!安い!!!!!!!
日本でいう新幹線のようなイメージで、列車内の設備も良く冷房はガンガン聞いていました!(結構寒かったです。笑)
そんな列車のチケットは、大きな駅にある外国人用窓口で購入する事が出来ます。
ただ、受付を行なっているのは当然ながらインドの方なので、不安に思う人は旅行会社に任せてしまうのがオススメです!
みなさんはインドの列車と聞いてどんな想像をしますか??
私は、TVで見掛けた電車かどうか識別すら難しいほど人でごった返しているイメージがありました。
日本でも満員電車は有名ですが、比にならないほどに人が乗っている。そんな感じに思っていました。
ただ、今回利用した列車は指定席なので、発車時刻にギリギリで乗車しても「席が無い!」なんて事はまずありません。その点は安心して利用できました。
ですが、、
インドでの列車の大幅な遅れは日常茶飯事です。発車時刻ギリギリになって発車時間が変更になる事もしばしば・・
チケットには乗車券に列車名、トレイン番号、座席などがしっかりと記入されているので、間違わないようにホーム着いたら必ず乗車する列車の確認を行うようにしましょう!
また、列車を利用する魅力はもう一つ。
それが、『朝食が付いているということ』です!
チケット代の中に食事代も含まれている為、その場で支払いを行う必要はなく、乗車していれば誰でも朝食を摂ることができます。
時刻が早いため朝食を食べる時間が無かったのですごく助かりました・・。景色を眺めながらの朝食を摂れるなんてなんてかなり贅沢なことですよね!
まずは、インドの飲み物『チャイ』をもらうことができます。その後、パンと軽食・お水・ジュースなどが配られます。
皆がチャイを飲み団欒する光景は、インドに来たなぁ、と実感する瞬間でもありました。
駅からはリキシャに乗っていこう!
駅に到着すると、物凄い数のリキシャが待ち構えています。
宿泊するホテルの場所にもよりますが、タクシーよりもリキシャの方が断然安く済みます。
リキシャは完全交渉制なので、乗車の前に行き先と値段の交渉はハッキリとしましょう!
後から、高い値段をふっかけられるなんていうのはよく聞く話ですので。事前に確認することは大事ですよね!
ただ、私達に偶然声を掛けてくれたドライバーさんはすごく優しくて、英語がぎこちない私達の為にゆっくりとしたトークスピードでアーグラの観光地やオススメのお店などを教えてくれました。
出会いに感謝です・・。
アーグラに駅を出ると凄い勢いでリキシャの呼び込みがあり、初めての土地となればびっくりしたり、怖く感じたりしますが、臆せずに駅から少し距離のある場所にいる運転手を狙って見ると危険も変わってくるはずです。良い運転手を見極めるのも旅の楽しみだと思って実践してみてください♪
※無理に交渉して来たり、しつこく話し掛けてくる人はスルーしましょう!
タージマハルへ訪れる前には《サリー》の準備を忘れずに!
女性の方はインドの雰囲気を全身で味わうためにインドの伝統衣装である『サリー』を着てタージマハルへと向かいましょう!
インドでは普段着としても女性の方は着ているので、街のあちこちにサリーショップがあります。数が多すぎるので、間違いなく迷うかと思いますがそれぞれ違った良さがあります。
値段もピンキリですので、自分に合うもの・気に入ったものを真剣に選んでみてください。
ということで私もお気に入りのデザインを見つけて記念に着ていくことに・・
サリーは5mの長い布を体に巻きながら1枚でサラッと着れるし風通しも良くて涼しい。
ロングスカートという事もあって歩きにくいのかな?なんて思っていましたが、スカートの下に滑りを良くするペティコートというものを着用する為、とっても歩きやすいのが率直な感想でした。
「サリー買わずにタージマハルに着いちゃった…。」という人も大丈夫!!
タージマハルの近辺にもサリーを購入できるお店はたくさんあります。「購入はちょっと・・」という人はレンタル店もあるので、一度は着てみましょう!
ぜひ、サリーを着てインドウーマンの気分を味わってみてください♪
入場の際には事前確認や注意事項が・・・
1.入り口は3つあり、開門時間もバラバラ
2.入場の際の持ち物チェックに要注意
3.タージマハルの詳細を確認
注意1:入り口は3つあり、開門時間もバラバラ
南門・東門・西門と3つのゲートに分けれています。
今回私達は朝日と共に早朝のタージマハルへと訪れました。
南門は、ゲストハウス街から最も近くチケット売り場も近くにありますが開門時間は8時から17時
西門は、日の出〜日没まで開門。チケット売り場は近いですが、周辺道路までの800mほどは自動車の乗り入れが禁止されている為10分程歩く事に・・
東門は、日の出〜日没まで開門していますし、偶然泊まっているホテルから近いという事もあり東門に決定!
私達が訪れた6月ではお昼前には温度が上がり、外に居ると汗だくになるような暑さの為、日中の観光は避ける事に。
極力人も少なく、涼しい時間帯が朝日が昇るタイミングと同じ時間帯の為、6時には到着し中へと入場
訪れる時期や、時間帯によって3つのうちの何処から入るかを決めるのがオススメ。
注意2:入場の際の持ち物チェックに要注意
入場の際に、ボディチェックと荷物検査があります。
食べ物などの持ち込みは厳禁、カメラの三脚は持ち込み禁止となっています。
なるべく荷物は少なく抑える事をオススメします!
私は、携帯・コンパクト一眼レフ・財布・受付の際に貰った水のみを鞄に入れて入場しました。
注意3:タージマハルの詳細を確認
営業時間:日の出〜日没
満月を挟む5日間にも夜も入場する事が出来ます
入場料:1000ルピー (水とシューズカバーを受け取ります)
カメラマンやガイドをしますよと親切に声を掛けて来る方も多いので、必要でない時はハッキリと断りましょう!
私達は自分達のペースでゆっくりと朝の静かなタージマハルを味わいたくて、ガイドをお断りしました。
その美しさに《鳥肌》が止まらない・・
入り口となる大楼門をくぐると、待ちに待ったタージマハルが・・
大楼門の中の暗さが最高の演出になり、真っ白に輝くタージマハルが幻想的に見えました・・。感動…。
観光客の多くが私と同じ場所で立ち止まりその美しさに写真を撮っていました。
宮殿ではなく愛の結晶《お墓》
あまりの大きさに思わず感動が止まりませんでした・・
素晴らしい!素晴らし過ぎる!!!!!
総大理石に包まれ美しいデザインで見た目からも宮殿のように見えますが、実はお墓なんです!
ムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが妻であるムムターズ・マハルが出産が原因でお亡くなりになり、愛する彼女へ捧げ世界中から2万人以上の職人を集め、1000頭以上の像を使ってタージマハルを造りあげる全てのものを運び、22年もの年月を掛けて作られたお墓。
その莫大な費用は国の財産が底を尽くほどだったのだとか・・
映画のワンシーンのようなお話・・
たった一人の女性のために、莫大な費用を注ぎやし長い年月を掛けて創り上げたタージマハル。
そんな愛の物語があるなんてとっても素敵ですよね!
空の色と共に七変化する瞬間を楽しもう!
朝日と共に、水に反射し大きな造園へと映し出されるタージマハル。
こちらも時間帯によって色が七変化するのも、お楽しみの一つ!
私達が訪れたのは、朝の静かな時間帯・・
空の色が夜から朝へと変わるタイミングで、うっすらピンク色がかったタージマハルが水面に反射した瞬間を見ることができました。
人の少ない時間帯とはいえ、団体のツアー客や家族連れはたくさんいました。
ベストなポジショニングで写真を撮ろうと観光客がタージマハルにカメラを向けて写真を撮っていました。
何処を切り取っても美しいタージマハル・・魅了される理由を目の当たりにしました。
いよいよ霊廟へ・・・
庭園を散歩し、向かうは霊廟。敷地内は土足禁止となっているため、チケット購入の際に貰ったシューズカバーを着用するか裸足での入場となります。
美しさを保たれているのもこのようなルールつくり、観光客がしっかりと守っているからなんですね。
遠くから見て美しいタージマハルは、近づいてもその美しさ変わりません。むしろより美しく感じました。
1つ1つの繊細な装飾にうっとり・・・
霊廟の中は撮影禁止となっており、写真で美しさを伝えることができませんが、私は霊廟内が一番感動し鳥肌が止まりませんでした。
余談ですが、タージマハルで観光をしている際に着用したサリーが、インド人のお母さん達に「素敵ね、写真撮って」と声を掛けられるきっかけになっていたのは嬉しいかったです。
現地の人のサリーを見ていると、色の合わせ方や着こなし方が人それぞれで「勉強になるな・・」なんて思ってみていました。
幻となった黒いタージマハル・・
タージマハルが位置する反対側にあるマターブ・バーグ
当時の皇帝シャー・ジャハーンが自分のお墓として黒いタージマハルを造ろうと計画しましたが夢は叶わず・・
実際に訪れてみると庭園はかなり広く、日の出〜日没まで無休で開いていて、夕日が綺麗に見れるスポットでした。
入場料は200ルピーではありますが、人も少なくマターブ・バーグからタージマハル全体を眺められるので私としてはかなりオススメなスポットです!
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まとめ
いつか自分の目で見てみたいと決めていたタージマハル。
外見の美しさだけではなく、造られた背景にも感動し、旅先をインドにして良かったなと思いました。
写真やガイドブックだけで見るだけではなく、実際に目にする事で得られる感情。
とっても素晴らしい思い出になりました。
インドへ訪れるなら、是非アーグラ・タージマハルへ!