“しょんべん小僧”と言われれば、誰でも愛くるしい天使のような男の子がおしっこをしている姿を想像できると思います。
本物はベルギーの首都ブリュッセルにあるということを知らない方はいるかもしれませんね。
私はベルギーが大好きなので何度も訪ねていますが、実は「がっかりスポット」としても有名です。
しかし、私はそんなことはないと思っています。
今回は、しっかり楽しめるしょんべん小僧の魅力について“旅らび.com“より詳しくご紹介します。
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ブリュッセルのしょんべん僧とは?
“がっかり”だと言われてしまった理由は、「思っていたよりもずっと小さい」「町のかどにポツとあって見逃しそう」などの理由があります。
そもそもしょんべん小僧はどのような彫刻なのでしょうか?
しょんべん小僧は彫刻家のジェローム・デュケノワによって1916年に作られました。
身長は55,5cm、体重は17kgです。
しょんべん小僧にはジュリアンという愛称があることは、あまり知られていませんね。
実は、今街角にあるしょんべん小僧はレプリカです。
本物と言われているものは、ブリュッセル市立博物館に展示されています。
何度も盗難に入ってしまい、街にはレプリカを置くようになりました。
しょんべん小僧はブリュッセルを救った英雄?
しょんべん小僧の由来は諸説あります。
その中で最も有名なのは、反政府軍がブリュッセルを爆破しようとしたときに導線に小便をかけて消したという伝説です。
美しいブリュッセルの町を守ったのは、ジュリアン君のおっしっこと言うのは面白い。
しょんべん小僧は、とってもお洒落な衣装持ちです
しょんべん小僧には世界中から様々な機会に衣装がプレゼントされるため、現在1000着近い衣装があり、ブリュッセル市立博物館に保管されています。
じっさいにブリュッセルを訪れても裸のしょんべん小僧を見ることは出来ず、いつもお洒落に着飾っています。
私も何度も訪ねていますが、もちろん毎回着替えていました。
着替えをしてくれている人がいると思うと、地元の人に愛されているのだなと思います。
しょんべん小僧を見に行くときは、どんな衣装が見られるのかとても楽しみです。
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しょんべん小僧へのアクセス【街の中心地にあります】
しょんべん小僧はブリュッセルの中心部のとても分かりやすい場所にあります。
ブリュッセル観光では必ず訪れる広場グランプラス広場から、小道に入って徒歩数分です。
普通の道に唐突にあるとよく言われていますが、しょんべん小僧への街路にはお土産屋さんが並び、しょんべん小僧をかたどったチョコレート屋さんなどが並んでいます。
いよいよしょんべん小僧があるぞ!
と思わせてくれる観光地らしい風情があります。
先月訪れた時には、スターウォーズのダース・ベイダーがパレード隊を引き連れてグランプラス広場から行進していました。
ダース・ベイダー卿もしょんべん小僧と記念撮影。
周りの人のTシャツを見ると、ハードロックカフェのイベントだと分かります。
しっかり地元の人に愛されていますね。
朝早く観光客の少ない時間帯には見逃してしまうかもしれませんが、日中はいつも賑やかで通り過ぎてしまうということはないでしょう。
しょんべん小僧は、十字路の角にあります。本当に普通の街並みの1部です。
「確かに、小さい!」と感じます。触れないように柵があるので近づくことが出来なくて、さらに小さく感じてしまうかもしれません。
像と記念撮影をしようと思っても、遠すぎて、とっても小さく写ります。
そんな小さな象なのに、いつも観光客に囲まれていて、あらゆるグッズが作られて盛り上がっているのは、微笑ましく感じます。
周辺には様々なデザインのしょんべん小僧がたくさん
さて、メインのしょんべん小僧以上に、周辺の盛り上がりはとっても賑やかです。
周辺には、とにかく様々なデザインのしょんべん小僧だらけ。
観光資源と言えばそれまでですが、お土産用の商品もモニュメントも本当に可愛いです。
ベルギーと言えばチョコレートが有名なので、観光の中心部にはとにかくチョコレート屋さんが多いですが、カラフルに着色されたしょんべん小僧の形のチョコレートなども売っています。
アイスクリーム屋さん、ワッフル屋さん、とにかくしょんべん小僧の人気に便乗しています。
特に可愛いのは、アイスクリーム屋さんに置かれた大きな緑色の看板しょんべん小僧。
普通の大人の等身大くらいの大きさがあります。
本物のしょんべん小僧は小さすぎて一緒に記念撮影がしにくいので、こちらと写真を撮ると可愛く撮れますよ。
ベルギーはとてもクラシックで素敵な街並みですが、ストリートの壁画?落書き?はけっこうあります。
どれも本当にクオリティが高いアートですが、しょんべん小僧の落書きもとってもレベルが高いです。
とってもPOPで今っぽいしょんべん小僧も探してみてくださいね。
しょんべん小僧から徒歩数分の世界遺産「グランプラス」は見逃せません
さて、ブリュッセルで最も有名な観光スポットはグランドプラスです。
1998年にはユネスコの世界遺産にも登録された美しい広場です。
ブリュッセル観光では、まずはグランドプラスに行き、そこからしょんべん小僧を見に行くことが一般的です。
グランドプラス近隣には、ベルギーで有名なムール貝料理を提供するレストランなどが多く、お土産屋さんも多く、町全体がとてもヨーロッパらしいお洒落な風景なのでとても楽しく過ごせます。
もちろん、ビールを飲んだり、ベルギーワッフルを食べ歩きなども出来ますよ。
ベルギーワッフルは、とても多くのトッピングから選べます。
ベルギーと言えばワッフルですが、トッピングの多いお店は観光地ならではです。
世界で最も美しい広場「グランプラス」はどんな場所?
グランプラスは「巨大な広場」という意味です。
実際は約110m×70mしかないので、5分もあれば一周できてしまいます。
ヴィクトール・ユーゴーが“世界で最も美しい広場”と呼んだことで有名です。
4方を囲む建物がとても装飾に富んだ豪華なもので、圧倒されてしまします。
広場では様々なイベントが行われていたり、8月には広場全体を花で埋めたフラワーカーペットと呼ばれるイベントが2年に1度あります。
この時期の観光はとても人気があり、パッケージツアーも多く組まれます。
ほとんど毎朝、花市が行われています。早起きした方は、ぜひ散歩に行ってみてください。
グランプラスにある「しょんべん小僧のコレクション」もこちらです!
ひときわ目につく、高い塔のある建物は市庁舎です。
塔は96メートルの高さがあり、フランボワイヤンゴシック様式の建物は左右非対称に作られています。目印の塔も中心からずれた位置にあります。
しょんべん小僧の衣装コレクションは王の家に展示されています。
王の家には、実際に王は住んだことがなく、行政庁だったらしいです
金色の装飾のある建物はビール博物館です。地下がビール博物館になっています。
中に入って見ると、けっこう小さいです。
ビール博物館の楽しみは、やっぱり敷地内にある酒場でビールを頂くことです。
同業者組合の会合が行われていたギルドハウスには、屋根に職業ごとのモチーフが飾られています。
星、白鳥、孔雀、キツネなどのモチーフがあります。
ベルギーで一番美味しかった「ムール貝料理」はぜひ食べてみて下さい
ベルギーに行ったら絶対に見逃して欲しくない料理はムール貝のココットです。
ムール貝はオランダに近い北海でとれます。
一番美味しい時期は9月から12月ですが、観光シーズンの夏に行ってもとっても美味しいです。
ムール貝のココットとは、バケツのような鍋一杯のムール貝をワイン蒸し煮した料理です。
グランプラスの周りにあるレストランでは揃って提供しています。
大量の貝を永遠と食べるのですが、食べ終わった貝の貝殻をスプーンの代わりにして食べるのが一般的だそうです。
フライドポテトと一緒に提供されるので、とにかくお腹いっぱいになります!
しょんべん小僧を見に行くのは全然がっかりじゃない。周辺と合わせて楽しめるスポットです
ブリュッセルは、本当に街自体が美しく、人も親切で気持ちの良い都市です。
壁に大きく書かれたしょんべん小僧など、お茶目な演出もあり、とてもカジュアルな気分で楽しめます。
とても外交的な都市でもあるので、英語しか話せなくても不自由することは少ないです。
とってもお勧めです。