旅行の体験談

【インドの性の聖地】世界遺産カジュラホの魅力と観光中の注意点!

古代遺跡が多く残るインドには、性の聖地として知られる場所があります。

ガンジス川で有名なバラナシから西に350キロメートルくらい移動したところにあるカジュラホは、ミトゥナ像と呼ばれる官能的な彫刻で有名な寺院が残る小さな田舎町です。

とても変わった世界遺産のあるカジュラホの魅力をご紹介します。

スポンサーリンク

田舎だと思って気楽に来たら、大変な目に合うインドの観光地…!

カジュラホに行こう!

日本ではそれほどメジャーではありませんが、インドが好きな方なら一度見て欲しい遺跡のあるカジュラホは、インドの中心に近いマディヤ・プラデシュ州にあります。

10世紀初頭から12世紀末ごろに85もの寺院が造られたと言われていますが、現在は25のみ残っていて、ユネスコの世界遺産に登録されています。

インドが好きな方の多くが一度は読んだことのある、瀬尾河童さんの「河童が覗いたインド (新潮文庫)」の中でも美しいスケッチと共に紹介されていました。

1991年の本なので現在とは違う部分もあるでしょうが、「小さくてのどかな村に古代の遺跡がある場所」とゆうイメージを抱いて、ワクワクしながら訪れました。

特にインドの観光地はどこでも人に溢れていて、喧騒に疲れ切っていたので、田舎に対する期待も大きかったです。

到着したら、やっぱりインドだった…。

カジュラホへは電車、フライト、バスで行く方法がありますが、私は電車で向かいました。

さて、カジュラホの駅に到着すると、待ち構えていたように人だかりに囲まれます。

ホテルのある地域へはオートリキシャー(トゥクトゥク)を使わないと移動できません。

ドライバーや、ホテルの客引きが山のように押しかけてきます。

決まったホテルが無い場合は、オートリキシャーにある程度の条件(Wifiやエアコンの有無、予算など)を伝えて、何件か紹介してもらうことになります。

ほとんどのホテルは、交渉次第でとても安くなります。

さて、カジュラホの中心部までの道は、本当にのどかです。

有名な観光地は新しい建物などで景観の変化が激しいですが、カジュラホは本当に「村」と呼ぶのにふさわしい場所。

しかし、観光以外の主だった産業もなく、とにかく観光客への売り込みがしつこいです。

オートリキシャでも、永遠と観光ツアーの売り込みをされます。

かなり高いと思って断っても、「政府の規定料金だ。」と、値段の一覧表的なものを見せながらのセールストークが終わらない。

とても静かな村なのに、観光客の周りだけはとても騒がしいです。

スポンサーリンク

世界遺跡”カジュラホ寺院群”は期待していた通りにすごかった!

さて、カジュラホの寺院群は、西の寺院群、東の寺院群、南の寺院群の3か所に集まって分布しています。

ヒンドゥー教の寺院とジャイナ教の寺院がありますが、ヒンドゥー教寺院はヴィシュヌ派のものが多いです。どちらの寺院もとても似ていて、ミトゥナ像と呼ばれる官能的な彫刻が一番のみどころです。

メインは西の寺院群で、カンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院やヴィシュワナータ寺院などの大きくて有名な寺院があります。

こちらは外国人拝観料600ルピーがかかります。(2019年現在)

やはり、一番大きなカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院は見ごたえがあります。

シカラと呼ばれる塔を複数組みあせた設計になっていて、壁面はミトゥナ像で覆われています。高さの異なる塔の群れが、氷山や、そびえたつ山脈のように見えてとても力強い建物です。

カジュラホ寺院群の壁面を覆うミトゥナ像の数々

神様や、動物とのあらゆる体位での性行為を、堂々と表現している無数の像。

女性の像はどれも堂々としていて、女性の心の強さまで感じさせます。

何も隠すことなく、自然体に表現された性の姿は、神々しくもあって、ただただ美しいと思いました。

肉感的な人間の身体の丸みを持った表現と、建物全体の精巧で鋭角なデザインのバランスが独特です。

東の寺院群と南の寺院群は、観光客も、物売りも少なく静かに建築を鑑賞できます。

私はホテルのスタッフに案内してもらったため、それほどゆっくりすることは出来なかったのですが、静かな田舎の遺跡のある公園で、しばらくボケーっと時間の流れを楽しむのも良さそうです。

【特に女性!】遺跡は素晴らしいけれど、インド人には細心の注意が必要!

インドが好きなので、あまりインドの悪口は言いたくないのですが、カジュラホで観光客に近寄ってくるインド人は、どの観光地と比べても最低でした。

彼らも家族がいると思うので、あくまでも観光客に対する態度が悪いだけだと思いますが、観光客の事をお金か性の対象にしか見てくれない印象を受けました。

1)とにかくお金

客引きが本当にしつこかったです。カジュラホは他に産業が無いので、観光客から収入を得るしか出来ないのだと思いますが、お土産でも、ガイドでも、とにかくしつこい上に、インドの他の観光地より高額を請求しようとします。

特にメインの西郡では、客引きがしつこ過ぎて、楽しみにしていた遺跡に集中できなかったほどでした。

2)外国人と結婚したい

お土産を買ってくれないと分かると、今度はプロポーズにかかります。(それも、かなりの人数から)

実際カジュラホには外国人と結婚して得たお金でレストランなどをしている人がいるらしく、それを羨ましく思ったインド人男性が、外国人に寄ってたかってプロポーズしているのではないでしょうか。

私はたった1泊の滞在で、一生分のプロポーズをされました…。

3)せめて性的な関係を持ちたい

お金もくれないし、結婚の希望も無いと分かると、ものすごい勢いで肉体関係を求めたり、とたんに卑猥な言葉でからかってきたりします。

ミトゥラ像を見に来たんだから、お前も好きなんだろ!

と、どれだけ振り払っても卑猥な言葉でついて来るインド人男性にうんざり。本当は、田舎の村でのんびりと数日過ごす気で来ましたが、現地のインド人のあまりの酷さに一泊で逃げ帰ってしまいました。

カジュラホに興味のある方にはぜひ行って欲しいと思っていますが、楽しんでたびたびするためにも、最低限の自己防衛は必要です。

女性一人で行くのはやめた方が良いでしょう。

女性だけだとグループで行っても同じようなことが起きるかもしれませんが。

カジュラホ観光で守るべき3つのこと
・ホテルはケチらずに良いホテルに泊まる。
・移動は出来るだけホテルに手配してもらう。
・寺院群の周辺の客引きは100%無視。

これくらいは最低限守った方が良さそうです。

旅先で現地の人と触れ合えないのは悲しいですが、カジュラホに限っては、本当に良い思い出がありません。

遺跡だけでなく自然も美しい!カジュラホに行ったら”パンナ国立公園”にも足を運びましょう!

カジュラホには寺院群の他に、虎を見ることが出来ると有名なパンナ国立公園があります。

通常はジープで散策するようですが、私はホテルからオートリキシャで行きました。

6月の夏真っ盛りに訪れてしまった為、他に観光客はほとんどおらず、動物もほとんどいませんでした。

虎は、奥の方に一瞬見えたような見えなかったような…

しかし、今考えると、オートリキシャに乗っていて虎に襲われたら助からないので、やはり近くで見れなくて良かったのでしょう。(インドでは、サファリパークで観客が猛獣に襲われることがあります)

公園内には、インドのグランドキャニオンと言われる滝があります。

グランドキャニオンのような盛大さはありませんが、

荒々しい自然の広大さは、インドの大きさを感じさせられます。

スポンサーリンク

まとめ

どうしても、現地のインド人の悪い印象が強く残ってしまいましたが、

これは女子一人で行ってしまった私の落ち度な気がします。

それを除けば、インドならではの広大な自然の風景と、とても貴重なカジュラホの寺院群は一見の価値があると思います。

性に関してはとことん、堂々と表現しながらも、全体的には崇高さを感じさせる建築。

他では見る事の出来ない貴重な遺産です。

 

▼カジュラホの近隣にある観光地の体験談はこちら▼